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寿屋_おおそうじ

ことぶきやが家や会社や掃除中に思ったことを書き留めるところ

感想:麒麟の翼

正月にTVで映画版を放送していたのを観たら、2月にちょうど図書館の予約順が来たので、映画の印象も薄れぬまま小説も読んでみました。以下に思ったことを書いてみようと思います。
既に大概の意見や感想は出尽くしているとは思いつつも、他の方のレビューはほとんど見ていないまま書きますので、その点はご容赦ください。大きなネタバレは有りませんが未読未見の方はご注意ください。

小説を読み終わって一番最初に思ったのは「著者東野圭吾はうまくやったなあ」
今作に続く作品として「赤い指」「新参者」と有ったのですが、それらの良かったところ「親から子へのメッセージ」や「街をテーマにした作品」を上手く引き継ぎ、再構成してこの「麒麟の翼」は出来上がっていると感じました。ちょっとネガティブな言い方をすると「焼き直しで上手いこと作ったなあ」

それと映画→小説の順で体験したせいか、映像に合わせて文章が書かれているような気になってしまいました。いわば「映画化前提で書かれた小説なのかな」と感じたということです。表題にもあるとおり、日本橋の麒麟像を主題に据え、そこから水天宮・小伝馬町を舞台にしてお話は進みます。これらの街並みは映画にて存分にビジュアル化され、前作「新参者」のドラマで培ったノウハウも合わせてか、非常に満足行くビジュアルだったと感じました。そう映画版で感じてから本書を読んだせいか、逆に映像映えするものをお話の中に盛りこんでいる、読んでいてそんな気分になりました。

まず映画版を楽しんで、それから小説ときてしまったせいか、小説を楽しんだという満足感を得ながらも上のようなちょっとひねくれた感想を持ってしまいました。

まあ「インシテミル」のようにエキサイティングな小説版を読んだ後に、小説の良さも殺しつつ映画単体としてもそれどうなのよという映画版を作られてしまってもそれはそれで微妙な気分になってしまうのですが。

それはそうと一連のシリーズドラマ化で加賀恭一郎といえば阿部寛になってしまいましたね。それまでは自分の中では葛山信吾@一条刑事のビジュアルで読んでいたのですが、すっかりあの濃い顔で上書きされてしまいましたよ。

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