寿屋_おおそうじ

ことぶきやが家や会社や掃除中に思ったことを書き留めるところ

X-FACTOR TPB vol.4 : Heart of Ice

懐かしいキャラ揃いのX-CELL編と謎のVILLAIN"Isolationist"が登場の第四巻。#18-24を収録。表紙を見てみるとQuickSilverがちゃっかりX-FACTOR側に描かれているのがちょっと面白い。この巻で彼の本誌での出番はおしまい。やっかいなヤツでもX-FACTORから居なくなるとちょっと寂しく感じます。


#18-20はX-CELL編。誤ってX-CELLのリーダーElijah Crossを助けてしまったRicterをFBIの取調べを受けていた。それを救ったのはO*N*E担当官にしてX-FACTORと旧知のValerie Cooperだった。Valは引き換えにX-FACTORにX-CELLの確保を依頼する。
Laylaの指示に従って行動すると次々とX-CELLに遭遇する探偵社の面々、Blob、Fatale、Callist、Marrow、Reaper、Abyssとの戦闘になる。X-FACTORはBlobを捕虜にするも、Rictorを連れ去られる。Rictorが目覚めるとそこはQuickSilverのクリニックだった。
QuickSilverのTerrigen Crystalにより能力を取り戻すElijah、Fatale、Reaper、Abyss。そしてQuickSilverはRicterにもパワーを戻そうじゃないかと持ちかける。ちなみにCallistはQuickSilverの治療はパワーを戻すもので無く、強烈な副作用があることを体験しているためMarrowに受けないよう進言している。
そんな中、映画「300」のごとく大量に分身したMadroxを筆頭にX-FACTORがRictorを取り戻しにやってくる。パワーを取り戻したX-CELLの面々はそれに対抗するが、リーダーのElijahが副作用で爆発、残るReaper、Fataleも副作用の兆候が見えたため、Abyssが自身の体内の異空間に二人と自分自身を取り込んでその場から姿を消す。
一方クリニック内ではElijahの爆発を見たMarrowが抵抗、Rictorもそれに加わり、一時的に戻った振動パワー(Rictorのミュータントパワー)でQuickSilverのTerrigen Crystalを消散させる。かくしてX-CELLの脅威は去り、QuickSilverはまたもパワーを無くし街を彷徨うこととなる。

#21-24はIsorationist編。酒場で分身と二人独り飲みをしているMadroxのところにJhosef Huberという男が現れる。彼は、ミュータントがもはや世界に198人しかいない絶滅危惧種であることを訴え、X-FACTORを通してミュータントの保護運動に乗り出そうと提案する。しかしHuberの正体はIsorationistという危険人物であった。彼は世界中のミュータントの能力を使える反面、全ミュータントの思考が流れ込んでしまう事に苦しんでおり、X-FACTORを通じて全ミュータントの殲滅を目論んでいたのだった。
あらかじめ偽の探偵依頼でテレパスのMonetを遠隔地に追いやり、謎のメンバーでもあるLaylaをあらかじめ送り込んでおいたアンドロイドのNicolを使って殺害しようと計画していたが、間一髪逃げ延びたLaylaによってHuberの目論見が暴露、Huberは正体を明かし戦闘状態になる。
Madrox、Guide、Rahnaが北極へテレポートされ、独り残されたRictorは絶体絶命の危機に。しかし、前のアークでQuickSilverからRictorに一時的に移っていたTerrigen CristalのかけらがHuberの能力(Cyclopsのビーム、Colossusの鋼鉄の体、Icemanの冷凍攻撃etc)を無効化。Monetが駆けつけたことにより敗色が濃くなったHuberは撤退していった。
この間、パワーを取り戻せなくて傷心のRictorとRahnaが一夜を共にしている。


イラストレーションはX-CELL編がKhoi PhamとSandu Florea、Isorationist編がPablo RaimondiとBrian Reber。前の二人はインクのせいかちょっと軽いタッチ。Val Cooperが美人さん過ぎて誰だかわからなかった。後の二人は前巻で紹介済み。Wolfsbaneの足がちゃんとオオカミの後ろ足してるところが特徴的。
前三巻からちょっと趣を変えてバトルたくさんとなった第四巻でした。X-CELLの面々は小プロX-MENを読んでた自分にはストライクな顔ぶれ。AOAではホースメンとして強者っぷりを発揮していたAbyssも616世界では一ヴィランといった雰囲気なのはちょっとさみしいかも。後半のIsorationistもオプティックブラストやら短距離テレポートやら絵的に華やかで見ていて楽しい。本人はただのおっさんではあるが。
お話としてはHouse of Mから続いていたQuickSilverの一連の展開に終止符が打たれた形。新キャラのIsorationistはあれこれ回りくどいことをしていながら、正直何がしたかったのか良くわからなかったというのが正直な感想。このころX-MEN各誌で展開されていた「Endangered Species」と連動させてこんな話になったのだろうか。まあ後に再登場させるとして、X-FACTORのアークエネミーとして登場させておこうといったところでしょうか。

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