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寿屋_おおそうじ

ことぶきやが家や会社や掃除中に思ったことを書き留めるところ

X-FACTOR TPB vol.5 : The Only Game in Town

単行本第五巻はX-FACTORのメンバー離脱とホームグランドの消失というちょっとダウナー気味なお話。#28-32収録。しかし巻末にはクイックシルバーのワンショットが掲載。これが自分にとって、そしてすべてのピエトロファンにとって(いるのか?)アゲアゲなストーリーとなっています。


#28はMessiah Complex後の状況整理的なお話。冒頭Theresa(Siryn)はJhon神父に彼女がMadroxの子を身ごもってることを告白する。
Laylaを未来に置き去りにし、Rahnaも探偵社から離れていってしまうことに対し、チームのメンバーの心は乱れる。Rictorは町でLaylaに似た女の子に声をかけたことから三人がかりでボコボコにされ、MadroxはPurifiersのアジトに一人(大量の分身達と)乗り込んでいき大暴れする。
ちょっとしたシーンだけど可笑しかったのが、MonetがRahnaに挨拶に行き「これを選別に…」とiPhoneを取り出して、グシャっと握りつぶすところ。Raimondiの描くRahnaの表情がうまい。

#29-31はPurifiersの生き残りTaylorと罠作りの天才ArcadeにMutantTownが襲われる話。Rahnaにも去られ失意のRictorはX-FACTORを出て行こうとする。しかし町は既にArcadeの罠に落ちており、Rictorは捕らえられギロチンに磔に。救助に来たMonetは感電、Guideは巨大な岩石に押しつぶされ、Madroxはベビーカーマシンガンに撃たれまくる。辛くも罠を破りコントロールルームになだれ込むも、Arcadeは逃亡。Taylorも自身の命と引き換えにMutantTownを焼き尽くす罠を発動させる。
Arcadeも顔出し程度、Taylorもこの話だけの使い捨てキャラで、どうにもMutantTownを壊滅させるためだけのお話といった印象。しかしこの話の真骨頂は#31、町が焼け落ちていく中でX-FAOCTOR探偵社の面々が元ミュータントの住人を助けて回るシーンにあると言っても良いと思う。ひねりの無い内容ではあるが、崩れる天井を支えるMonet、舞台に閉じ込められたコメディアンを救うTheresa、消火栓を引き抜いて火を消すGuide、分身で組み体操をして屋上に取り残された老人を救うMadrox。やはりヒーローはその力をもって弱き人々を救うところに意味があると思います。

#32はさらばX-FACTOR編。ミュータント保護機関O*N*Eの司令官でありX-FACTORとも旧知であるVal CooperはMutantTown焼失現場に現れる。X-FACTORの働きを称えながらも、ホームグラウンドを失ったMadroxらにO*N*Eの指揮下で活動を続けることを進める。最終通告にあらわれたValだったが探偵社はもぬけの空、残されたPCを操作するとMadroxのメッセージが流れ始める。
X-FACTOR探偵社はこれをもってデトロイトへ移動。Valとは悪い関係ではないのだが、政府直轄チームになるのはもうごめんだとばかりに事務所爆破で応えてるMadroxが可笑しい。その後すぐ新事務所の在り処を突き止めMadroxの後ろに立つValもいい感じ。安易に過去のX-FACTORの路線に行かなかったところが脚本の良さだと感じました。

最後に掲載がワンショット(短編)のThe Quick and The Dead。全てをうしなったQuicksilverは留置所に放り込まれる。姉のScaretWicth、父であるMageto、元妻のCrystalに娘Luna、X-FACTORのLayla Miller、次々と現れる幻影に励まされるも所詮は幻、同室のチンピラ達にキモがられる始末。ふと窓から外を見るとDV亭主が妻に暴力をふるい、彼女を屋上から放り投げようとしていた。大声で叫び鉄格子を揺さぶるPietro。そのとき彼に超高速のパワーが戻る!
「そうさ、俺はクソったれの化け物QuickSilver様だ!!手前ェらは俺の巻き上げた砂埃でも噛んでやがれ」
そういうと超スピードで突き落とされた女性を救出。そのまま戻ってきたパワーをかみ締めるように世界中を走り回るのだった。
なぜPietroにパワーが戻ったのかはまったく理由は無いのですが、全てを無くし落ちぶれて留置所に入れられ、幻の元妻とエアキスまでしてた情けない彼が、「一般人の危機に奮して力を取り戻す」というこの一点だけで理由なんてどうでも良いのです。


イラストはRaimondiとDe Landro。大好きなのがQuicksilverがパワーを取り戻した後に走り回るシーン。
 
この調子に乗りっぷりが彼のキャラクターぴったりに感じてしまいます。このシーン含めPietroの良いところとダメな所がばっちり詰まったこの短編はとてもお気に入り。

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