対面人狼における寡黙吊りについて考える
人狼をやっていると「多弁の人は情報を出してくれるのだから、吊るのは寡黙の人からにしよう」という言葉が良く聞かれる。これはこのゲームが会話だけで成り立つものである以上、至極まっとうな論理である。
まっとうでは有るのだがいつもこの流れになると雄弁に語れる口を持たない自分は少し悔しい気分になってしまいます。
そんな自分が寡黙なりに立ち回る為に気をつけてることを挙げてみます。
- ゲームの序盤に話すことを決めておく
ゲームの進行に合わせて考える事は刻一刻と変わっていきます。そんな中でいきなり話を振られてしまうと、考えがまとまらず上手く話せなくなりがちです。それを避けるために序盤で気づいたことを頭の中で整理しておき、話す機会になったらスパッと発表しましょう。大事なのは言い切る事で、多少状況が変わってることや、すでに判明してる事でも自信を持って短く発言しましょう。それだけであなたの印象は変わります。個人的には初日の決戦投票の弁明をおぼえておいて、その印象を整理するなどしています。
- 手を挙げて喋る
これは他の人がやってた事なんですがすごく良いなあと思いました。発言の内容以上に「村のために役立ちたい!」という気概が伝わってきます。
- セオリーの確認をする
大半の人が定石としてスルーしている事を確認してみましょう。どんなに皆がわかってそうでいてもそうでない人は必ずひとりは居ます。「何でローラーが有り得ないのか」「ここで黒確定の人を吊らないのは何故か」聞くことは自分のためだけでなく、全員の総意を固めることにも繋がります。
- 多弁は村を誘導してると怪しむ
最後は狼側で良くやることですが「多弁を残すメリットはそのままデメリットにもなる」ことを言ってみましょう。大抵の場合は一蹴されますが、他の寡黙気味な人には意外と効くフレーズだと感じます。
ただ大事なことは「多弁vs寡黙」というのはこのゲームにおいて全く意味の無い対立です。自分の陣営のためであること前提に多弁吊りにいけるようにしたい所です。
以上、寡黙な人の戦略でした。
このゲームは生き残ることが目的ではない、とはよく言われます。それでもやはり最後の三人まで残ってあなたの推理でラストウルフを仕留めたいという願望も確実に有ると思います。
ただ寡黙だからという理由だけ退場してしまうのでなく、ここぞという時に一言決めて村を狼を勝利に導ければ理想ではないでしょうか。