佐藤雅彦氏とユーフラテスと著書
Eテレが好きである。
さらにその中でも「0655&2355」「ピタゴラスイッチ」がはかなり初期のころから子供たちと一緒に見ていた。
有名な「ピタゴラ装置」や特徴ある歌やミニコーナーで有名なこれらの番組、これらは「ユーフラテス」というグループが製作に関わっている。
そしてこの「ユーフラテス」というグループは慶応大学の佐藤雅彦研究室の卒業生たちからなるグループであるらしい。
さて、前述したとおりこのグループの代表的な活動としてEテレの番組制作がある。「0655&2355」「ピタゴラスイッチ」は子供向け番組ながらこれまでになかった奥深さがあり、子供たちと共に大人も一緒に楽しめるものがたくさんある。
そして、テレビ番組にとどまらず、佐藤雅彦氏の著書はこれらの番組のテイストも含んだものも多く(というか逆か。著者である教授のテイストが番組に反映されているのだから)、大人から子供まで多くの人が楽しんで読める本がたくさんある。
さて、ようやく本題。奥様ちゃんが夏休みに向けてということでこの佐藤雅彦氏の著書を何冊か図書館で予約していた。人気の本だけに8月も終わりにかかってようやく借りられるようになった。
「新しい分かり方」「ヘンテコノミクス」どれもこれも面白い。
ただ、その中に一冊だけ雰囲気の違う本があった。認知症についての本である。
yお
認知症を患った著書さまが病気故にいろいろ気づいたこと、それゆえの生き方などがつづられたこの本
……そう、ユーフラテスの「佐藤雅彦」とは同姓同名の別の方の本を借りてきてしまったのであった。
しかし、この本読み甲斐があった。
認知症になった故に短い文章にまとめられた中に、著者の方が気づかれたこと、社会との新しい関わり方、新しい生き方そのもの。
私ことぶきや自身が脳の病気を患った(患ってる?)こともあって思うところもたくさんありまして。そうでない人でも気づくところがたくさんあるのではないかと思える本でした。
60ページ弱の短い本なので興味を持たれた方は本屋さんで図書館でぜひ探してみてください。そして逆に「ユーフラテスの佐藤雅彦氏の本を手に取ってしまった」という体験をしてみてください。