ヘラクレスの栄光〜魂の証明〜をクリアして
DS(3DSではありません)用RPG「ヘラクレスの栄光〜魂の証明〜」をクリアしました。
このゲームあらかじめ言ってしまうと「悪い点>良い点」なゲームのため、一概に人に進められるものでは無いのですが、「良いところが99個もあるけど、悪いところが100個ある」な上、その良いところが自分にとってはツボにはまっていたため、この気持ちを語らずにはいられない、そんなゲームだと感じました。
以下ネタバレなし感想です。
さて悪い点については上のレビューで十二分に語りつくされているため省略して、自分の気に入ったところ、それは「少ない言葉で飾らずに語られる言葉が、より深く心に残る」というところです。
これはこのゲームがNINTENDO DSの初期RPGであるせいか、ある程度対象年齢を低めに作られていると思われるところがあるのです。それは各キャラクターのセリフ回しに良くあらわれ、くどくど思わせぶりなことを言うのではなく、端的に少ない言葉で語られるシーンが多くあります。
その大半は演出の淡白さ、悪く言えば子供向けな印象を受けるのですが、これがことメインシナリオについてとなると絶妙な行間の持たせ方、伏線としての含みとなり、後半の展開の中で輝いてくるのです。
最初の10時間ほどは首を傾げながらプレイしていきましたが、中盤以降は各キャラクターの物語にぐっと引き込まれていきました。
まあ、こう良かった点を書きながらも、上記Amazonで新品700円とあっても、それ以上にやってて辛い点が多かったのでおいそれと人に進められるものでないと言うところが残念です。
あ、MK2のレビューの悪い点に「各街々に特徴が無く、最後の方は街の人に話しかけもせず買い物だけして通り過ぎていった」という点は自分にとっては非常に良い点でした。このサブイベントの無さ、モブキャラの伏線の無さは気持ちよくストーリーを進められる良かったところでしたよ。
最後に余談ですが、エンディングスタッフロールでキャラクターデザイン・グラフィッカーに「はん」氏の名前を見つけて驚きましたよ。あのガンスター・ガーディアンヒーローズのデザイナーさんが参画していたとは。パッケージの絵からしてヒーローズと全然違っていて気が付きませんでした。ちなみに戦闘中のキャラアニメは必見です。敵キャラの復活起き上がりに専用グラがあるってどういう力の入れようですか。